えー、公開日がエイプリルフールですが、以下の情報は本当です(汗)

以前、以下のような投稿を致しました。

新しいマシンを起動する際に、マイクロソフトアカウント無しでローカルアカウントのみで運用されたい方には重宝されてきたこの手順ですが、何と3月末ごろのMS公式ブログにて、この手法が出来なくなるように変更したことが記されました。プレビュービルド26200.5516の更新内容に含まれるそうなので、早ければ4月のマンスリーアップデート時にでも反映してくることでしょう。

しかし、それでも回避方法はあります(少々手間ですが)

もちろん、既に使用中のパソコンにとってはあまり関係ない話かもしれませんが、今後新規PCを始める際にローカルアカウントのみで~という時には以下の手順となります。レジストリーを触る手法ですので、くれぐれもお気を付けください。この方法によってお手元のPCに何らかの悪影響が出ても当方は一切責任を終えませんので悪しからず。

コマンドプロンプト画面を出す

初期セットアップの一番初めの「国または地域はこれでよろしいですか?」画面で、キーボードで『Shiftを押しながらF10』を押します。表示された黒い画面がコマンドプロンプトです。

STEP
1

レジストリエディターを起動する

「regedit」と入力してエンターキーを押します。
「このアプリが変更を加えることを許可しますか」で「はい」をクリックするとレジストリエディターが起動します。

STEP
2

レジストリにキーを追加する

「\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\OOBE」の階層まで移動し、OOBEが選択された画面の右側の広い空欄でマウスの右クリックをし「DWORD(32-bit)」をクリックします。
「新しい値#1」の文字が青く反転しているので「BypassNRO」に書き換えます。反転時に確定してしまった場合には、新しい値#1を右クリックすると「名前の変更」がありますので、これをクリックする事で反転状態に戻ります。

STEP
3

キーにデータを入力する

出来上がった「BypassNRO」をダブルクリックします。
「値のデータ」に「1」を入力して「OK」をクリックします。

STEP
4

パソコンを再起動します

「shutdown /r /t 0」と入力してエンターキーを押すと再起動します。

STEP
5

初期セットアップ続行

再起動して来たら、LANケーブルが刺さっていないこと、途中でWiFi接続を促してきても「インターネットに接続していない」を選ぶこと、に注意して進めればローカルアカウントのみのパソコンが作れます。

STEP
6

今回の情報は、マイクロソフトアカウントを必須とする仕様を回避するためのコマンドが削除される、というところからブログを書きましたが、こうなってくると、MS社がさらに一歩進めてレジストリ変更でも回避できないようにしてくることも大いに考えられます。しかし、ネット環境が無い環境でのWindowsPCの運用が困難になりますし、ドメイン環境下での運用においても、初めにPCをネットにさらしてからでないと環境下に置けないこととなり、いずれも管理者泣かせの話です。

マイクロソフトアカウントによるOneDrive同期は便利ではあるが、アカウント作成を強要するのではなく、ユーザーにそれを使用するかどうかは選択してもらう方法にするべきだと私は思う。

(I)

投稿者プロフィール

石谷 智
石谷 智営業部長
パソコン絡みの案件が専門です。迅速な対応を心がけています。

主な担当:パソコンの障害対応、セットアップ、操作指導、サイト構築、画像加工、フォトムービー製作、FileMakerソリューション開発などなど
入社:1990年5月
趣味:ボウリング、映画鑑賞

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